「そんな彼なら捨てちゃえば?」

本作は、あの「Sex and the City」の脚本スタッフが手掛けたベストセラー恋愛小説を、ベン・アフレック、スカーレット・ヨハンソン、ドリュー・バリモアら超豪華キャストを迎え映画化。
初登場全米第1位と大ヒットした恋愛コメディ映画です。

あらすじ

恋多き主人公ジジは、友人ジャニーンに男を紹介されて一目惚れ。初デート後の連絡もないのに、男の発言を都合よく解釈し暴走するジジは、男の友人アレックスにカン違いを諭されます。

ジジとジャニーンの友人べスは、同居7年目の恋人が結婚に消極的なことに悩んでいたり、幸せかに見えたジャニーンも夫の浮気が発覚したりと、入り乱れる恋愛模様が絶妙につながりあう群像劇。

「恋愛の法則において例外はめったにない」ということに気づき、悩む彼女たちが最後に選んだのは…?

みどころ①ジジの暴走具合

まさに恋多き乙女ジジは、「彼は私に気がある!?」という勘違いですぐに暴走してしまいます。
その行動力は見上げたものだけど、ちょっと怖いくらい。

常に新たな可能性を模索する彼女は「本当の愛」を見つけることができるのでしょうか。

ちなみに子供時代のジジ役がジジにそっくりでびっくりしちゃいました。

みどころ②べスの恋人ニールのちょっと変わった持論

7年付き合うべスが妹の結婚に焦ろうとも、「結婚は自信のない人たちがするもの」が持論のニールは一向に結婚に前向きな様子を見せない。

「まだ遊んでいたいだけなのかな」と思っていたらどうやらそういうわけでもなさそうで。

しびれを切らすべスの気持ちにも共感できるけど、終盤に描かれる姉妹の「夫」たちと「夫ではない」ニールの対比が、そのちょっと変わった考え方の本質について、べスに、そして私たちに気づきを与えてくれます。

果たしてベスとニールの選ぶ未来はどのような形になるのか、注目して観てほしいです。

みどころ③ジャニーンの夫ベンに恋してしまうアンナ

恋した相手が既婚者だったけれど諦めない、恋に生きる女性アンナ。

傷つけば、自分が愛されているという安心感を求めて自分に好意を寄せる別の男のもとに現れます。

そんな彼女が選ぶ未来は、既婚者との茨の道か、将来を考えてくれる好きでもない男との道か、はたまたそれ以外の道なのか。

みどころ④あまり幸せそうに見えない既婚者ジャニーン

主要な登場人物の中で数少ない既婚者ながら、ジャニーンはあんまり幸せそうに見えません。

夫に浮気されてしまうっていうのもありますが、そもそもクールビューティーなキャラクターで浮かれたような姿を見せないことがそう思わせるのかも。

そんな彼女が心を乱して鏡を床に叩きつけるシーンは必見。そのあと冷静に掃除を始めてしまうところにくすりとしてしまいます。

彼ら彼女らの行く末は…?

このようにたくさんのみどころがありますが、お察しのとおり主要な登場人物がものすごく多いです。関係性を把握するまで時間がかかってしまいそうですが、観終わるころには全員の恋を応援したくなってしまうこと、間違いありません。

ちなみに私がこの映画で気に入っている登場人物は、アンナの友人のメアリーです。メアリーは、「捨てる神あれば拾う神あり」でいうところのまさに「拾う神」で、出番は多くないながら、物語の後味にものすごく素敵なスパイスを加えてくれます。


さて、恋愛の法則に縛られる彼ら彼女らは、その法則の例外に出会うことはできるのでしょうか。

絶妙に入り乱れる恋愛関係を描いた群像劇、「そんな彼なら捨てちゃえば?」。

ぜひ観ていただきたい作品です。

それでは。

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